暑い日が続くようになりましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか。

そんな中、響っ子は自ら工夫し、楽しく生活しようとしています。

今回も、彼ら彼女らの頑張りをお届けしたく、子どもにインタビューをしました。

少々長いですが、お楽しみ頂ければ幸いです!

 

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先月、中学校に入学したばかりのRくん。

時間にシビアな彼なので、前日に約束を取り付けた通り、朝に男子寮2階を訪れた。

すると子どもたちが、「あ、Rくんの写真撮りに来たんでしょ?」「Rくんならホールにいるよ!」「Rくーん!!」と出迎えてくれた。

Rくんは、何やら彼を含め3人と話をしていたが、私を見ると、「あ、大丈夫ですよ。インタビューしましょう!」と乗り気であった。

 

ーじゃあRくんの部屋でやる?

「俺の部屋ですか?いいですよ、行きましょう!」

ー何を作ったの?

「何を作ったかですか?えー色々ありすぎて…ちょっと待ってくださいね…(現物を見せる)こんな感じの立体的なユニット折り紙ですね、大作は職員玄関にいっぱい飾ってあります。」

ー作ったきっかけは?

「きっかけかあ…最初は普通の折り紙を作ってたんですよ。(彼が折った恐竜の折り紙を出す)でもこれって、普通の線で面白くないんですよね。立体じゃないし、2次元的で…。3次元だと、モノとして存在している感があって、作り甲斐があるんですよ!」

ーおお、熱いねえ!じゃあ見てほしいポイントは?

「あ、はいはい!(小さい多面体のユニット折り紙を出す)やっぱりこの柄ですね!あと色!他の皆は配色とか気にしないでやっちゃうんですけど、俺は同じ柄になるようにしたり、色が並ぶようにこだわって作ってるんです。90枚組とか大変なんですけどね…でも折っていくと段々方式が見えてくるんです。」

ーそんなに苦労してたんだね…今の話に通ずるけど、難しかったところは?

「うーん、やっぱり折り紙のつなぎ目です。作るうえで、隙間が開かないようにすること。あとは1枚1枚大切に折ることですね。1つでも雑に折ってしまうと、美しい作品にはならなくなってしまうんで…」

ーひとつひとつ繊細に折るって、時間かかりそう!

「そうですね、最初は小さいユニット作品でも1時間はかかってました。でも今では10分で折れます!努力を積み重ねたらどんどんできるようになりました!」

ー素晴らしい!今後は何を作っていきたい?

「今はふつうのユニット折り紙ばかりですけど、次は変形式ユニットや、もっと難しいユニット折り紙を作りたいです!実はもう次に作るやつは決まってるんですよ。試作品は作ってあります!(試作品を見せる)こうご期待です!」

―最後に、これを見てくれている人にひとこと!

「えー!うーんちょっと考えちゃいますね…!これですね。折り紙は楽しいです!!!」

ー(笑)ありがとうございました!

「はい!ありがとうございました!!!」

 

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今年の1月頃から折り紙の製作にはまっているRくん。

彼のこだわりぬく気質によくあっているのではないかと感じます。

最初は数少ない折り紙を自ら丁寧に切り分け、ユニット折り紙を作成していました。

今はその頑張りを認められ、応援してくれる人も多いです!

折り紙を作り、そして折り紙を語る彼は、いつも以上に生き生きとしていました。

彼はもう、一人の折り紙職人です。

響の杜に来園された際は、是非とも職員玄関に飾ってある彼の作品にご注目ください!